＜RESASでデータ分析＞

　生徒たちはRESASを使って、訪日外国人の人数や国籍、訪問先の傾向を都道府県別に調査しました。例えば、京都には文化や歴史を求める欧米系の観光客が多い一方、北海道は自然や食を目的としたアジア圏の観光客が多いなど、地域ごとの特徴を発見しました。

＜動画で知る日本の魅力＞

　外国人旅行者が日本の文化、食、自然、ホスピタリティをどのように感じているかを動画で視聴。プリントのQRコードを読み込むことで、学校でも家でも動画を視聴することができます。

　日本の「四季の美しさ」や「地域の伝統行事」、「日本食」が特に印象的であることを学びました。

＜オーバーツーリズムの解決策を考える＞

　最後に、大きな問題となっているオーバーツーリズムについて考えました。観光地の混雑問題や地域住民との摩擦に対し、「オフシーズンの観光促進」、「地域資源を活用した新たな観光ルートの提案」、「入場制限や規制の強化」など、自分たちのアイデアを発表しました。

　日本人の国内観光での旅行費用と外国人による旅行費用に隔たりがあることをRESASのデータで確認し、インバウンドがもたらす経済効果を理解し、その弊害をどう解消していくのか考えるきっかけになったと思います。授業を通して、社会課題に主体的に取り組む姿勢を身につけるとともに、問題解決力や地域への関心を高めていきたいと思います。