学校生活

食品システム科&水産クラブ<食品調理チーム>‘クロカジキの魚醤を製造しました’

<R3-104>

9月末に仕込みを行い、日々かき混ぜて熟成を続けてきた魚醤が12月初めに完成しました。仕込みから完成までの製造工程をまとめてみました。

仕込み(9月25日~26日)

①クロカジキ2800グラムを2㎝角程の大きさに切ります。

②沸騰した水に入れて30分間煮た後に塩を投入し溶かします。

③60℃に冷却し酵素を添加して、発酵タンクで魚肉が溶けるまで一晩加温します。

④40℃に冷却し、醤油麹、酵母、乳酸菌を添加・撹拌します。

⑤保存瓶に入れ、恒温器(30℃)で熟成します。美味しくできあがるよう、愛情を込めて毎日撹拌します。日ごとに発酵が進み熟成し、香ばしい味噌のような香りがするようになってきました。

熟成中 9月27日 熟成中 10月1日 熟成中 10月15日

仕上げ~火入れ・ろ過~(12月2日~7日)

①シノワで漉して残っている魚肉や麹等を取り除きます。

 ②湯煎で加熱殺菌と塩分調整を行います。

③ろ紙を使用して、ろ過を行います。

 うま味が濃く、美味しい魚醤が出来上がりました。

試食(12月9日)

できたての魚醤を「卵かけごはん」と「卵焼き」に使用して味わいました。

昨年度から3回目の魚醤作りとなりましたが、魚の種類や仕込み方等によって味に違いがあり、奥深さを感じています。次回は年明けに4回目の仕込みを始める予定です。