『さとうきび畑の唄(2003年にTBS系で放送されたスペシャルドラマ)』は、沖縄戦で家族や故郷が引き裂かれた人々の物語です。生徒たちは、懸命に生き延びようとする人々の姿や戦争が奪った日常の尊さに心を動かされました。戦後80年、戦争経験者の声が減る今、こうした作品は若い世代に歴史を伝える貴重な架け橋であると考えます。
視聴後は沖縄戦における戦禍を解説して、生徒たちがそれぞれ感じたことを共有しました。「平和とは何か」、改めて考える必要性を感じてくれたと思います。

<生徒たちの感想>
・戦争は人々を不幸にするし、大切な人が亡くなってしまうことはとても悲しいことだと改めて感じた。当たり前に感じている幸せが当たり前じゃないと思った。
・とても心が痛んだ。教科書ではあまり詳しく載らないところも知ることができた。感情移入しながら視聴出来て、幸せな家族が崩れていく過程に感情がぐちゃぐちゃになっていった。世界中から戦争がなくなり、平和になってほしい。
・戦争で悲しんでいる人がいっぱいいた。25万人の人が亡くなったと知り、戦争は怖いと思った。過去のことと他人事にしてはいけないと思うし、もう戦争は起きてほしくない。
・戦争は遠い昔のことで自分とは関係ないと思っていたが、将来、自分の息子や孫の時代にもし戦争が起きたら…と考えるようになった。主人公を演じた明石家さんまさんが戦時中でも人を笑顔にしていて、笑顔がどれだけ大事なことか教えられた。
・自分の大切な家族が殺されたり、亡くなったりして、戦争はとても残酷だと感じた。戦争に翻弄されながらも主人公はバラバラになる家族に生きてほしい、人を殺したりするために自分は生まれたんじゃないと自分の意志を伝えていて、自分も言葉で思いを伝えられるようになりたいと思った。